【本】AIとBIはいかに人間を変えるのか

Kindleセールで入手した一冊。

AIとBI(Basic Incom)の基礎知識と、それらが導入された社会の予想図が示されています。

特にBIについては本書で初めて学んだので、類書でも確認しておきたいところ。本書に記載されていることだけを見ればメリットが大きい制度のようです。

印象に残った点を箇条書きでメモします。

  •  AIの発達によって生産活動はAIに代替されていく。これにより多くの人の仕事が奪われ、消費は縮小し経済全体が衰退する。
  • そのような状況において、人間の経済的役割は生産物を消費し経済を回して世の中を豊かにすることになる。
  • これを実現するためには、AIの所有者から消費者へ「再分配」を行う必要があるが、その効率的な手段がBI。
  • BIにより人々は「生きるための労働」から解放される。精神的な豊かさや、自らがやりたいことを能動的に行うために働くことになる。

 

AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book)

AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book)

 

本書では、AI+BIの世界で幸せに生きるための条件が示されています。

10年、20年で全ての仕事がAIに代替される可能性は低いと思いますが、現状においても、この条件について考えておく意義はあると思います。

また、子育て世代としては、子供の教育をどうするかという観点でも参考になりました。

 

 

AIがどの程度まで仕事を代替するのか、現場目線から検討しています。

wanizoulife.hatenablog.com

 

本書で述べられていることは AI+BIの世界で幸せに生きるための条件にも繋がります。

wanizoulife.hatenablog.com

 

【本】AI時代の子育て戦略

我が家には小さい子供がいるため、子育て本は気になります。

今回読んだ本はこれ。

AI時代の子育て戦略 (SB新書)

AI時代の子育て戦略 (SB新書)

 

 

まずは、ポイントなど。

好きで勉強するのだったら、どんどん勉強をさせて、東大でもハーバード大でも行けばいい 。だが、子どもが受け継ぐ才能は受験以外にもたくさんある。スポ ーツもあれば、音楽、美術、文筆、工芸など、どこに才能の芽が出るのかはわからない。

子どもにはどんな才能があるのか。どんな道に進めば幸せなのか。それを考えるにあたっては、親が自分自身を見つめ直す必要がある。

どの才能が開花するかわからないのだから、いろんな習い事をやってみれ ばいい。

始めてたった3日でも、やりたくないならすぐにやめればいい。これは今 でも断言できる。やりたくない子に無理やり習い事を続けさせるのは、無意味である以上に有害である。

 

子供が好きなこと、才能を発揮できること見つけるためのフォローしてやるべきだということです。

ただし、現状では高学歴の方が仕事の選択肢が多いのは事実。

全ての時間を勉強につぎ込むのではなく、好きなことを見つける時間的・精神的余裕も持たせながら、ある程度の大学にも行ける学力を身につけるようにするのがいいのでしょうか。

 

本書にも

新しいものに興味を持つ能力や、答えのない問いに答えようとする能力を 削いでまで受験勉強をさせるのはあまりにリスクが大きすぎる。そこまで して東大に行かせる意味など一つもない。(中略)

受験勉強はほどほどにしつつ、職業選択の自由を確保したいなら 一浪覚悟 で早慶上智クラスを狙うことだ。あとは就職に強い大学を目指すのもアリだ。 

という記述もあります。

そのバランスが中々難しいのですが。

当面は、子供の成長度や向き不向きを見極めて、見守ってやることですかね。

 

本書後半では、STEM教育についても述べられています。おすすめの科学博物館や、論理力を鍛えるゲームの紹介など。

もう少し子供が大きくなってからにはなりますが、子供の「好き」を見つけるためのヒントとして、好きな街を意識させることや、好きな移動手段を追求するなどが提案されています。この辺りが本書独自の点で面白かったです。

 

 

【資産管理】NISAの売却について

一般NISAの非課税期間は5年です。NISAは2014年に始まった制度ですので、今年2018年の12/31に満了となるNISA預かりが初めて発生します。

 

非課税期間満了となった場合、以下のいずれかを選ぶ必要があります。

 

私は2016年からNISAを始めたので、2020年末で非課税期間が満了となります。ただし、今年からつみたてNISAを始めたので、一般NISAをロールオーバーすることが出来ません。ですので、保有しているNISA預かりの取り扱いは以下のいずれかとなります。

  1. 非課税期間満了までに、タイミングを見計らって売却
  2. 非課税期間満了までに、タイミングを見計らって特定口座へ払い出し
  3. 非課税期間満了まで保有し、特定口座へ払い出し

 

保有している銘柄は「eMAXIS新興国株式インデックス」と「ニッセイ外国株式インデックス」で、2016年に購入したものはいずれも35%以上の益が出ています。

3を選ぶということは、2020年末時点でさらに上がっていると予想することですが、株価が今後どうなるかは分かりません。2020年末直前に暴落が発生すると元本を下回った状態で払い出すことになる可能性もあります。

よって基本は、2のように、益がでいるうちにどこかのタイミングで払い出し、特定口座で保有し続けるという選択がよいのでしょう。

ただ、「eMAXIS新興国株式インデックス」は現在では信託報酬の高さが気になるので、一旦、売却してその資金でeMAXIS Slimシリーズを特定口座で購入するのがいいのかな、と考えています。

 

 

【本】「AIで仕事がなくなる」論のウソ この先15年の現実的な雇用シフト

書店に行くと、AIとタイトルについた書籍をよく目にします。中でもAIに仕事を奪われるといった内容のものは気になるところ。

労働人口の約49%が代替可能という推計もあります。

www.nri.com 

とはいえ、本当にそこまで代替が進むのか、ということで手に取ったのが本書。

 

本書では、上記のような推計はあくまで技術的な代替可能性を示すだけのものであるが、実際の職務というものは複数のタスクから成っており、代替されやすいタスクとそうでないタスクを分けて考える必要があるし、何より費用対効果が重要であるとしています。

また、AIが担うのは頭脳の部分であり、実作業を行う機械化の進歩についても考慮する必要があるというのは納得できる点です。

 

結論は以下のように述べられています。

15年というタイムスパンであれば、AIはまだ特化型にとどまり、機械による労働代替は言われるほど多くは生じない。その規模は570万人程度であり、就労者数は9%程度の減少となる。一方その間に、生産年齢人口は828万人、労働者数は653万人も減少する。 

労働代替は具体的には、こうです。

  • 事務系のような実作業の機械化が必要ではない仕事は大幅減少。
  • 流通、製造のような機械化が必要な職業では、機械と機械のすき間を埋めるような仕事が残る。
  • 営業、企画やクリエイティブ系領域では、サービスが高度化し仕事量が減らないハイレベル労働者と、AIに使われるすき間労働者に2極化する。

 

面白かったのは、「日本のような人口減少社会にとっては、AIによる仕事の代替は不安要素というよりも、むしろ歓迎すべきこと。人口が増えている国で仕事が無くなったら大ごと。日本はついている。」という評価ですね。 考え方によっては確かにそうかもしれません。

 

 

【本】コンビニ外国人

「コンビニ外国人」という本を読みました。

ここ数年、コンビニで働いている店員さんが外国人であるというケースが多くなりました。なぜだろうと疑問に思っていたのですが、その答えを与えてれました。

 

コンビニ外国人 (新潮新書)

コンビニ外国人 (新潮新書)

 

 
需要側の背景としては、コンビニ業界の深刻な人手不足があります。同じ時給で楽なバイトは他にもあるため人がなかなか集まらないそう。

供給側ですが、外国人スタッフはほとんどが日本語学校や専門学校に通う留学生で、留学生の多くがアルバイトを求めています。

なぜなら

日本語を勉強しながら働ける「留学ビザ」で入国するために、一年目の学費やあっせん業者への手数料など合わせ て一〇〇万円を超すような大金を 払っているのだ。平均月収が二万円、三万円というような国で二十代の若者が一〇〇万円を作るには当然借金をするしかない。

という事情があるため。

約27万人いる外国人留学生のうち、約26万人がアルバイトしているという数字にも現れています。

接客時に日本語でのコミュニケーションが求められるとはいえ、さほど高度な会話は必要ない点や、仕事のマニュアル化が進んでいる点も、外国人にとってコンビニバイトの敷居が低い理由かと思います。

 

また、企業側も外国人スタッフの採用を強化しているようで、海外に研修所を作り即戦力として日本に迎えるケースがあることは始めて知りました。

 

本書では日本は世界第5位の移民流入国とありましたが先日以下のニュースがありました。

www.nishinippon.co.jp

 

今後も同じように日本で働きたい外国人か増えつづけるのかは分かりませんが、日本人の生産年齢人口は減少しつづけるため需要は強いでしょう。

 

事実上、海外からの労働力に支えられるという傾向は加速していくと思われます。

コンビニで働く外国人という視点をきっかけに、人口減少社会における移民政策にまで視野を広げられる一冊。

【健康管理】デンタルフロスのススメ

QOLを維持するためにも、歳を重ねても歯はしっかり維持したいものです。

以前はよく虫歯になっていましたが、デンタルフロスを使い始めてから虫歯とは無縁な気がします。

フロスはブラッシングの前に使いましょう。フロスで歯間を綺麗にした後ブラッシングすると磨き残しがなくなります。ワックス付きのフロスが使いやすいですね。

 

リーチデンタルフロス ワックス 50M

リーチデンタルフロス ワックス 50M

 

 

その他、歯磨きで気をつけていることは以下の通り。

  • 仕上げ磨きでポイントブラシを使うとツルツルになります。
  • フッ素入り歯磨き粉を使ってブラッシングします。
  • 半年に1回は歯科検診を受けます。

 

 

ライオン チェックアップ スタンダード 1450F 135g

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【本】人口減少社会の未来学

 

将来がどうなるかという予測は難しいものですが、人口動態予測は比較的確度が高いと言われています。

本書では人口減少社会について、10人の識者が様々な切り口で考察を行なっています。

 

 

気になったデータを紹介しておきます。

2010年→2015年に東京都で約36万人増えた人口のうち、3人に2人にあたる23万人は、75歳以上の増加である 。残る3人に1人は65~74歳の増加であり、64歳以下の人口は3万人減っている 。 

そうなのですね。不動産投資の根拠として首都圏は人口が増加していることが挙げられたりしますが、その実、高齢者が急増しているのであれば投資判断も変わってくるのではないでしょうか。

また、高齢者の数は医療福祉負担に直結します。医療福祉負担が高い都市は住みやすいのでしょうか。自身が高齢化したときに、どこに住むのがいいのか考えさせられます。

 

次に出生数の推移です。

30歳から39歳までの女性においては、やはり出生数は増加ないしは横ばい 傾向を示している。著しく減少しているのは、20歳から24歳まで、25歳 から30歳までの女性だけである。厚生労働省の調べによれば、1950年の 女性の平均初婚年齢は23.0歳。1985年では、25.5歳に上昇し、2010年には 28.8歳にまで上昇している。ちなみに、2015年の平均初婚年齢は夫が 31.1歳、妻が29.4歳。

有配偶者における出生率は下がっていないどころか、むしろ上がっているそうです。母親の年齢別の出生数でみると、30代では横ばい、20代で激減していることから、少子化の原因は晩婚化であると明言されています。

晩婚化の原因は家族形態の変化や、労働市場との関連もあると思います。個人の選択のことであり、一概に晩婚化自体が問題であるとは言えませんし。

とすると、少子化の根本的な解消は困難ですね。 

 

この他にも本書には、人類史から考える人口動態の考察や、AI時代と絡めて付加価値の高い知識産業を押し進めるべきという主張、イギリスの実情からみる縮小社会の殺伐とした描写など興味深いトピックが多数あります。

 

ひとつひとつは長くないので、非常に読みやすいです。

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